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「ああ おいしい」女も言って自分のコップにつぎ足し、それを見た私もまた飲み干して
つぎ足し、じきに瓶は空っぽになった。
川上弘美 「蛇を踏む」

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しかし刺身にはどうしても箸をつけられなかった。蛇が並べた刺身かと思うと、どうにも気味が悪かった。
川上弘美 「蛇を踏む」

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やっと住職が蕎麦にかかって少しの沈黙が訪れたときに、慌てて蕎麦猪口を握りすすりこもうとすると、ああその蕎麦猪口はね、と始まってしまった。
川上弘美 「蛇を踏む」